メディア学部

School of Media Science 八王子

東京工科大学 HOME> 可爱水果老虎机案内> メディア学部> A.C.P.C.寄付講座ゲスト講師インタビュー> REC.004 chapter.4「やっての後悔は一瞬、やらずの後悔は一生」

REC.004 chapter.4「やっての後悔は一瞬、やらずの後悔は一生」

2012年10月23日開催

season 1

REC.004 chapter.4
やっての後悔は一瞬、やらずの後悔は一生

―震災後、何度も被災地に行かれているそうですね。

増子:震災直後、あの状況では音楽は何の役にも立たないと思った。だったら、音楽ではなく、しばらく休んで復興の手伝いをした方がいいと考えたりもしました。

―ずっと福島に行かれているそうですが?

増子:オレたちは、悲しい思い出を消すことはできないけど、じゃあ音楽で何ができるか突き詰めたら、自分たちが最大限にできることは、やっぱりバンドしかなかった。音楽の力で、楽しい思い出を一つ作れるんじゃないかと。だったらそのためだけでも、バンドをやる価値はあると、行動を起こしてから本当にそう思いました。

―ライブではいつも全力投球ですね。

増子:体を鍛えていても、ライブでは鍛えた以上のことをやってしまいます。今日は手渡したぞという確信がないと、満足いかないんです。たくさんのお客さんが来てくれて、やり切ったら、聴いた人がオレたちとは合わないと思っても、諦めがつきますよ。でも、余力を残して終えると、あのときもっとやっておけば、もっと伝わったのに、絶対伝わったのにって思うので、そう思わないように毎回全力を尽くしています。

―今日の講義で、学生たちに、これだけでいいから今日は覚えていって欲しいと「やっての後悔は一瞬、やらずの後悔は一生」と話していただきましたが、今、それを思い出しました。

増子:これは本当にそうですよ。失敗して、やらなきゃよかったというのは一瞬のことです。でも、あのときやっぱりやっておけばよかった、というときのため息ほど長いものはない。だから、若い人たちには自分が面白いなと思う方へ行って欲しいし、ビビっても、そっちの方が乗り越える力も出てきます。

―前向きになれます。

増子:人間って結構、強いものですよ。生きるっていうのは、人が言うほど甘くはないけど、自分が思うほど厳しくはないと思います。

―ありがとうございました。

(次回は、松尾健司(J-WAVE 編成局制作部長)さんです。)


chapter.4 やっての後悔は一瞬、やらずの後悔は一生

REC.004 増子 直純さん
怒髪天 vocal

- REC.004 chapter 1-4 -

増子直純さん
増子 直純さん
怒髪天 vocal
札幌出身。怒髪天ボーカル。1984年怒髪天結成。一度見たら忘れられないエモーショナルなライブスタイルと、その真逆をいく流暢なMCが混在するステージは圧巻。また、その気さくなキャラクターで「兄ィ」の愛称でも親しまれる。数本のテレビ番組レギュラーに加えて、TVCMへ出演する等活動の幅を広げている。 1月9日(水)怒髪天ニューシングル『日本列島ワッショイ計画』リリース予定。

■メディア学部WEB
/gakubu/media/index.html