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日越外交関係樹立50周年の記念行事としてホーチミン市工業大学と共催で科学?日本文化交流イベントを開催しました

 
2024年1月19日掲出

 2023年12月23日(土)から12月28日(木)の期間にベトナム?ホーチミン市で科学?日本文化交流イベントを開催しました。本イベントは、日越外交関係樹立50周年の記念行事の一つとして、本学と大学間協定を結ぶホーチミン市工業大学(IUH)と協力して開催しました。12月23日(土)の開会式は、在ホーチミン日本国総領事館より小野益央総領事をはじめホーチミン市の日系企業の方々などをお迎えして盛大に執り行われました。

小野益央総領事によるご挨拶
小野益央総領事によるご挨拶
総領事を囲んでの記念撮影
総領事を囲んでの記念撮影
本学国際委員長?原教授による挨拶
本学国際委員長?原教授による挨拶
本学からIUHへ記念品を贈呈
本学からIUHへ記念品を贈呈

 本学とIUHは、2022年11月2023年9月とこれまでに共催イベントを続けて実施してきましたが、今回のイベントでは、ホーチミン市内の高校生?中学生を対象として科学のおもしろさや日本文化を伝えることに重点を置きました。本学の戦略的教育プログラムの一つである「サイエンスコミュニケーター育成支援教育プログラム」が国内で実施してきた科学実験教室の経験を海外でも実践するという位置付けで、本学学生とIUH学生との協働チームを結成して実施しました。本学からは工学部の学生11名と教員8名が参加しました。

 科学のおもしろさを伝える実験テーマとして、電気化学による金属葉の作製、人工イクラの作製、ロボットの制御、燃料電池の実演、音の科学の5つのテーマを設定しました。各チームの両校の学生が事前にオンラインミーティングなどで相談し、協力して開催までの準備を入念に行い、イベントに臨みました。

本学とIUHの学生が和やかな雰囲気で協力してイベントの準備を行う(燃料電池の実演)
本学とIUHの学生が和やかな雰囲気で
協力してイベントの準備を行う
(燃料電池の実演)
初めての実験に苦戦するIUHの学生に対して英語で説明する本学学生(電気化学による金属葉の作製)
初めての実験に苦戦するIUHの学生に
対して英語で説明する本学学生
(電気化学による金属葉の作製)

 実験の説明や指導は英語で行いましたが、高校生、中学生を対象としたイベントであることから、IUH学生によるベトナム語のサポートを時々入れながら実験を実施しました。さらに、中学生を対象としたイベントは、現地の中学校に出向いて開催しました。実施する環境の変化に対しても学生たちは臨機応変に対応し、中学生にもわかりやすく、楽しんでもらえる科学実験教室になりました。今回のイベントでは、言葉の壁を乗り越えて伝える、教えることを本学とIUHの学生が協力して真剣に取り組んだことと、科学実験教室に参加したベトナムの中高生が皆とても積極的であったことが功を奏して、とても熱気ある企画となりました。

ロボットについて説明する本学学生(ロボットの制御)
ロボットについて説明する本学学生
(ロボットの制御)
自作の資料を用いて説明する本学学生(燃料電池の実演)
自作の資料を用いて説明する本学学生
(燃料電池の実演)
真剣に実験に取り組むベトナムの高校生(電気化学による金属葉の作製)
真剣に実験に取り組むベトナムの高校生
(電気化学による金属葉の作製)
イベントを通じて絆を深めた学生たち(音の科学)
イベントを通じて絆を深めた学生たち
(音の科学)
科学教室を心待ちにしていた中学生たち
科学教室を心待ちにしていた中学生たち
好きな色の人工イクラを作る中学生
好きな色の人工イクラを作る中学生
真剣な眼差しでロボットを操作する中学生
真剣な眼差しでロボットを操作する中学生
中学生からの質問に答える本学学生
中学生からの質問に答える本学学生

 本学学生とIUH学生は本当に良いチームワークでこの科学実験教室を成し遂げました。滞在期間中は長い時間を一緒に過ごし、いくつかのトラブルも学生たち自らが協力して解決しました。普段の学校生活では得られない貴重な経験の機会になったと思います。

 期間中は、日本文化や日本の産業に関する展示を行いました。文化展示では、日本の伝統的な文化に加えて、現代のポップカルチャーに関する展示も現地学生たちの興味を集めました。

茶器と折り紙の展示
茶器と折り紙の展示
日本の教科書に興味津々のIUHの学生
日本の教科書に興味津々のIUHの学生

 日本文化を伝えるイベントでは、茶道体験、浴衣の着付け、ロボットの操作体験などを行いました。茶道体験では、お茶の先生から作法を予め教わってきた本学学生が、日本から持参した茶器や抹茶を使用し、ベトナムの学生にお茶をたてる体験をしてもらいました。最初は茶筅を使ってお茶を立てることに苦戦していたベトナムの学生も、本学の学生による説明やサポートによってお茶を楽しんでもらうことができました。また、浴衣の着付けでは、本学の学生と教員がベトナムの学生に浴衣を着付け、写真撮影をしてもらいました。

茶道について説明する本学学生と真剣に学ぶIUHの学生
茶道について説明する本学学生と
真剣に学ぶIUHの学生
お茶のおいしさと苦みを楽しんだIUHの学生
お茶のおいしさと苦みを楽しんだ
IUHの学生
本学学生がIUHの学生に浴衣の着付けを行った
本学学生がIUHの学生に
浴衣の着付けを行った
浴衣を着たIUHの学生は楽しそうに写真撮影
浴衣を着たIUHの学生は
楽しそうに写真撮影
ロボットを操作してお菓子を獲得するIUHの学生
ロボットを操作して
お菓子を獲得するIUHの学生
IUHの学生が企画した福笑い
IUHの学生が企画した福笑い

 本イベントの実施においては、ホーチミン市工業大学からの多大な人的、資金的な支援を頂きました。また、日本伝統文化保存継承の会?舞音の守ユネスコクラブの稲木様からは、本学学生に対する浴衣の着付け指導、茶道のご指導の手配、浴衣や茶器類の提供などの多大なご協力を賜りました。さらに、現地日系企業の皆様には、日本の産業に関する展示にご協力頂きました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

日本とベトナムの食文化交流会
日本とベトナムの食文化交流会
IUHの教員による生春巻きの実演
IUHの教員による生春巻きの実演
日本の手巻き寿司を作るIUHの学生
日本の手巻き寿司を作るIUHの学生
食文化交流会で料理を提供してくれたIUHの観光学部の教員と学生
食文化交流会で料理を提供してくれたIUHの観光学部の教員と学生

 本学は、科学技術振興機構(JST)さくら招へいプログラムによって、今回の科学実験教室で本学学生とチームを組んだIUHの学生19名を2024年1月14日(日)から20日(土)までの期間に本学に招へいします。ベトナムで交流を深めた本学学生のみならず、他の本学学生にとっても新たな交流の機会となることを期待しています。

食文化交流会で料理を提供してくれたIUHの観光学部の教員と学生