工学部、大学院工学研究科の学生と教員がホーチミン市工業大学と交流イベントを実施

　2023年9月2日(土)から9月11日(月)にかけて、工学部と大学院工学研究科（以下、工学研究科）の教員と学生がベトナムのホーチミン市工業大学を訪問し、学生、教員間で交流をしました。工学部と工学研究科では、「実践工学プロジェクト海外演習」「実践工学プロジェクト海外特別演習」を今年度から始めました。その目的は、研究発表や自国の紹介等を通して学生諸君が海外の学生と交流し、またその文化等に触れることにより、今後必要とされる国際的なコミュニケーション能力やグローバルな視野を育成すると同時に、学生諸君に自分の殻を破って新しい成長の芽を出してもらうことです。本学はホーチミン市工業大学と大学間協定を提携しており、本演習はその提携事業の一つとして実施しました。

　工学研究科からは修士課程の2年生1名と１年生2名、工学部からは4年生3名と3年生3名の学生と、教員7名が本学から参加し、ホーチミン市工業大学及びその周辺地域において、学術交流、文化交流、社会見学を実施しました。交流イベントには現地のベトナムの大学生に加え、ドイツ、カナダ、韓国、台湾からの留学生も参加し、様々な異文化交流が実現できました。

　学術的には、国際シンポジウム “International Symposium on Sustainable Engineering Aiming for Collaboration” において、大学院生や教員が研究発表を行い、その後の共同研究につながる議論や施設見学等、有意義な交流が行えました。

　また、学生諸君の交流としては、日本から持ち込んだうどんやそうめんを大学の調理室で料理して各国の学生さんにごちそうしたり、現地の高校を訪問してけん玉を教えたり、大学の大ホールで着物や浴衣を着て盆踊りを紹介したりしました。各国の食事や文化を学生同士で紹介しあうことにより、他国の文化を学ぶだけでなく自国の文化も学び直すと共に、学生間で交流を深めることができました。また、それ以外にも現地の様々な施設等を見学し、異文化を学びました。

　出発前は自信が無さそうに見えた工科大チームでしたが、実際に現地に行って他国の学生諸君と対面すると学生同士ですぐに打ち解けたのでしょう。英語での発表や交流イベントにも積極的に参加し、自由時間には一緒にキャンパス外に出掛けて行くまでに大きく成長しました。海外で初めて触れるものから学ぶだけでなく、これまでに人生で学んできたこと?考えてきたことをグローバルな視点から見直す良い機会となったようです。教員としても、日に日に成長して行く学生諸君の姿を見て、教育における実践の重要さを改めて実感しました。

　なお、本イベントにおいては、ホーチミン市工業大学から人的にも資金的にも様々なご支援を頂きました。また、Ajinomoto Vietnam様には今回のために特別な工場見学を企画して頂きました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。

日程の概要は以下の通りです。