工学部の学生がWACE Global Challengeに参加
この度、本学工学部電気電子工学科の遠藤 聖太さんがWACE(World Association for Co-operative and Work Integrated Education)が主催するGlobal Challengeプログラムに参加しました。遠藤さんのレポートを紹介します。
WACEは、世界52ヵ国、約1,000の教育機関、企業、団体や個人の会員からなる非営利法人で、「コーオプ教育を含むあらゆる仕事統合型教育」(CWIE = Cooperative & all forms of Work-integrated Education)の展開、拡大、ブランディングを行う唯一の国際機関です。
Global Challengeプログラムは、WACEメンバー大学のグローバルネットワークを活用し、国連のSDGsに沿った取り組みを推進する企業等のプロジェクトを多様な学生で構成されたチームが支援する試みです。オンラインプラットフォーム上で、グローバル学生チームがプロジェクトに取り組み、ビジネス、行政、地域のコミュニティが社会、環境、および経済における実践的な「共有価値」を見出すための支援をします。
Global Challengeプログラム概要
期間:4週間
参加学生:世界の多様な国から参加する大学生及び大学院生
カリキュラム:異文化インテリジェンスワークショップ、プログラムのオリエンテーションと導入
3週間のオンライン協働プロジェクトに、学際的な学生チームが企業等の課題解決に取り組む
リフレクション及び成果発表プレゼンテーション
WACE Global Challengeプログラム参加レポート
この度、WACEの主催するglobal challengeに参加する機会があったので、その報告をしたいと思います。Glabal challengeは、WACEというコーオプ教育を推進する国際機関が主催するもので、世界中から多くの学生がリモートで参加し、企業などが直面するSDGに関する課題について議論を行い提言を行うものです。
私の参加した回は今年の1月末から2月後半まで行われ、世界中から集まった46名の学生が7チームに分かれて課題に取り組みました。主な参加大学は、University of Guelph(Canada)、University of Limerick(Ireland)、Suranaree University of Technology(Thailand)、Drexel University(USA)などです。
最初のミーティングで私たちに与えられた課題は、Earth Changerという企業から提示された「我が社が取り組んでいる持続可能な旅行や観光活動をウェブサイトやSNSでどう効果的広めていくか」というものでした。私たちのチームでは、「Sustainabler」という組織を参加した学生同士で結成して活動をスタートしました。主な活動内容としては、この企業と協力して企業が抱えている課題について私たち学生がより良い方法を提案しました。
私たちは2月22日にチームでの最終発表を行いました。私たちのチームの提案の概要は、ソーシャルメディア上の持続可能な観光マーケティングにおける高いエンゲージメント率を獲得するためにFacebookとInstagramで積極的に発信をするというものでしたが、クライアント企業からも「ソーシャルメディアを有効的に活用することで若い世代のひとはもちろん、より幅広い世代の多くに人々の関心を持ってもらえる」といった高い評価をもらい、成功裡にプレゼンを終えることができました。
今回のプロジェクトでは、自分としてもチームメンバーの意見をよく聞いて積極的に話し合いに取り入れることでチームに貢献することができました。また、プロジェクトを効率的に進めていくために必要な情報をチームで分担調査する重要性を学びました。このプログラムへの参加を通じて、異なる文化を超えて一緒にプロジェクトの目的を達成することができたと思います。
今回のプログラムでは、自分にとって有益なスキルの獲得やクライアントとの発展的なビジネス対話を経験することができました。さらに、議論はもちろん英語で行うので、一定の英会話スキルが必要となりますが、チームでの議論を通じてより実践的な英語力やプレゼン力を得ることができると感じました。機会があれば周りの人にも勧めたいと思います。
■コーオプ教育WEB:
/gakubu/eng/coop_edu.html
■工学部WEB:
/gakubu/eng/index.html