吉岡英樹メディア学部講師が立教女学院とハイブリッド連携授業を実施
吉岡英樹メディア学部講師(以下、吉岡講師)は、6月から7月にかけて、立教女学院中学校?高等学校(以下、立教女学院)の髙橋利幸先生と連携し、大学の授業を中高生に向けて配信するハイブリッド授業を実施しました。昨年に引き続き、2度目の実施となります。
授業では、聴覚障害当事者でもある及川澄志演習講師(写真1)が、声を出さずにジェスチャーだけでコミュニケーションをとる体験や、手話講座を実施しました。
ハイブリッド授業は6月と7月に全部で3回実施され、本学の聴覚障害支援メディア研究室*1からリアルタイム配信され(写真2)、立教女学院の大型スクリーンに投影し(写真3)、インタラクティブに進行しました。中学や高校と大学では時間割が異なるため、対面で実施するとなると時間を合わせるのが難しいのが実情です。しかし、ハイブリッド配信を活用することで、お互いの教室から参加できるため、今回のような連携授業が実現しました。なお、この取り組みは、本学の戦略的教育プログラム「ハイブリッド授業システムを活用した学生参加型のインクルーシブ教育プログラム」 *2の一環として実施しました。
7月18日に最終回を本学の八王子キャンパスで実施し、高校生21名が参加しました(写真4)。最初に、大学生と高校生が手話を使って自己紹介を行い、ハイブリッド授業の成果を見せてくれました。その後、対面だからこそ実施できる難聴体験や、音響シミュレーションを活用したサイレント?コミュニケーション体験(写真5)を体験しました。
今後は、情報技術を活用した聴覚障害支援について学ぶ予定です。オンデマンドで学生の研究発表を視聴したり、吉岡講師が開発したスマートフォンアプリ「Vocagraphy」*3を紹介したりする予定です。若い世代へ聴覚障害への理解が広がり、インクルーシブな社会作りにつながることを期待します。
*1聴覚障害支援メディア研究室
https://yoshioka-lab.org/
*2戦略的教育プログラム
/gakubu/media/strategic2021.html
/gakubu/2021.html?id=118
*3言葉を楽しく覚えるスマホアプリ「Vocagraphy」
https://blw.jp/