2024年香川学長からのメッセージ【謹賀新年】
東京工科大学学長 香川 豊
新年あけましておめでとうございます。
受験生のみなさんは、入学試験日が近づき、健康に気を配りながら受験勉強に集中している時期かと思います。人生には、頑張りどきというものが必ずあります。今がそのときだと思って、最後まで粘り強く励んでください。
さて、昨年を振り返ると、東京工科大学では、さまざまな挑戦が始まりました。
そのひとつが、6月に設置された「デジタルツインセンター」です。「デジタルツイン」とは、身の回りの物事をデジタル空間上に「双子」のように再現し、リアル空間とデジタル空間が同時に相互作用することを可能にする技術です。リアルとデジタルの連携により、リアル空間だけでは時間がかかったり不可能とされたりしてきたものづくりや問題の解決に役立つことが期待されています。 同センターでは、建築、デジタル技術分野やゲームAI研究の第一人者として活躍している方々を客員教授に迎え、新たな研究活動を展開していきます。将来どのような分野に進んだとしても、デジタル技術が必要となることはみなさんもよくわかっていることでしょう。ですから、所属する学部を問わず、本学の学生がセンターを利用し、自己能力を高めることができる仕組みを導入していく予定です。
また、国際交流プログラムの充実にも挑戦しています。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)やMIT(マサチューセッツ工科大学)をはじめ、世界中の様々な地域の大学との関係を強化し、大学訪問?共同研究や語学研修、長期?短期留学プログラムの活性化を図っています。
大学での学びの深さや人との出会いは、より一層視野を広げてくれるでしょう。自分で選んだ広い世界に立ち、教室で学んだ知識を活かしながら、新たな気づきや実践的な学びを修得することは、未来の活動に活かせるものとなるはずです。
将来、みなさんはとても速いスピードで変化する社会へと羽ばたきます。それぞれの大学生活の中で、変化に対応できる力を養ってもらうために、私たち大学も変化し続けなければならないと考えています。新しい技術が次々と使われる社会では、人間と技術のつながりも不変ではありません。本学は人間と技術のつながりを考え、教育内容と教育環境の見直しを積極的に実施していきます。学生には安心して挑戦してもらい、成功も失敗も数多く経験してほしいと思っています。
試験を目前に今は苦しい時かもしれません。そんな時こそ自分自身の未来を想像し、なりたい姿を思い描いてください。そして、そこに近づけるよう努力を惜しまずに続けてください。
みなさんのご健闘をお祈りしています。
2024年元旦