中村秀明教養学環講師の総説が学術雑誌 “Biosensors”に掲載
MDPI社のBiosensors特集号” Microbial Biosensors for Environmental Monitoring”に本学教養学環中村秀明講師の総説”Microbial Biosensors for Rapid Determination of Biochemical Oxygen Demand: Approaches, Tendencies and Development Prospects”が掲載されました。
本総説は、環境水の有機汚濁の程度を測るBOD(生物化学的酸素要求量)バイオセンサーについてのこれまでの世界の研究動向と今後の動向が、この分野をけん引してきた研究者とその後継者の国際共著によってまとめられたものです。今の社会に必要な地球環境の保全に役立つ研究内容が紹介され、東京工科大学で行われてきたバイオ関係の研究についても触れられています。
BODバイオセンサーは河川水や家庭廃水、下水などに含まれる有機物を、バイオセンサーに固定した微生物に資化させたときに減少する酸素量により測ることができます。従来の方法より迅速にBODが計測できることで、リアルタイム計測が必要な下水処理施設にとってBODバイオセンサーは画期的な機器となりました。
中村秀明講師も、迅速に測れるBODバイオセンサーを電気化学的な方法や光学的な方法など様々な方法を応用して開発し、論文なども複数執筆しています。また、環境の保全につながる様々な研究も行っています。
■"Microbial Biosensors for Environmental Monitoring"
掲載日:2022年10月8日
https://www.mdpi.com/2079-6374/12/10/842
■教養学環WEB:
/gakubu/kyoyo/index.html