2018年医療保健学部長メッセージ
「人にやさしい、自立した医療人を育てます」梅田 勝
病気になった時、医療の質的にも、経済的にも、世界の中で最も安心して受けられる国はどこでしょう?それは間違いなく、私たちの国、日本です。米国をはじめ先進諸国が日本のような医療提供体制、健康水準を目指していますが、日本のように安心して医療を受けられる環境を作ることは、まだまだ、できないようです。
安心して、最善の医療が受けられ、世界最高の健康水準にある我が国において、人々の健康福祉に直接貢献できる医療職は、最もやりがいのある職業ではないでしょうか。 多くの職種の医療人が求められています。病院から在宅まで、独立して仕事をする機会も増えている看護師。地域や職場で予防活動を行う保健師。高度な医療機器の操作を行う臨床工学技士。医療の検査を一手に引き受ける臨床検査技師。病気やけがの回復を支え、スポーツ医学にも欠かせない理学療法士。障がい者や高齢者の自立や社会復帰を支える作業療法士。これらの職種を希望する学生諸君を教育し、国家資格を得て社会に送り出すのが、医療保健学部の使命です。
今、医療職に求められているのは、自分で判断して行動し(自立)、他の職種の人たちと協同してチーム医療を行う(協働)、電子カルテやコンピュータに強い(ICT)能力です。東京工科大学では多くの病院や保健?福祉施設と協力して行う専門教育に加え、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、メディア学部、工学部、デザイン学部と協力して基礎科目やリベラルアーツをわかり易く学修する体制を作っています。研究面においても、コンピュータサイエンス学部、福岡大学医学部と連携し分娩監視装置のICT化に取り組みます。また、デザイン学部、日本メディカルライター協会と連携し、メディカルイラストレーションの新しい可能性に挑戦し日本での普及の旗振り役になろうとしています。
大学教育は学生と先生が互いに努力する双方向性が大切です。大学内の授業以外に一日二時間以上勉強する学習習慣によって、長い階段を一歩ずつ登るようにして医療人への大学教育は行われ、学生諸君は成長してゆきます。医療人を目指して、学生時代は先生から学びます。しかし、卒業してからは、患者さん、先輩、他の領域の先生方から学びながら経験を重ねて成長してゆきます。「一生勉強」が求められる大切な職種です。
学ぶ内容が多くて大変ですが、勉強そのものの内容は決して理解の難しいものではありません。先生方が一人一人の学生の面倒をみてくれるアドバイザー制度があり、安心して勉強に打ち込めます。
また、医療職には“ひとを愛するこころ(博愛精神)”が大切です。そのためには心豊かで楽しい学生生活を送りましょう。様々なクラブ活動、学園祭、海外研修なども待っています。 是非、生涯の天職として医療職を志望する、意欲のある学生諸君をお待ちしています。
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